こんにちは、餅屋です。
今回はちょっと痛いお話。
数ヶ月前、階段で思い切り転んで左足のつま先を思い切り打ち、爪が剥がれました。
その後爪を抜く処置をし、少しずつ伸びて完治し、今に至ります。
怪我した直後はかなりパニクって、これでもかというほどネットを検索してまわったのを覚えています。
いくつか爪が剥がれたかたのレポートを読んで、それでも怖くてつらくて、大人なのに数日泣きました。
痛みはそんなになかったのですが、
爪がない場所のゾワゾワした感覚と、
爪がない生活の怖さと、
これから一生爪が生えないかもという恐怖(そんなこたないけど)
検索してこの記事に至った方も、もしかしたら同じ心境かもしれないと思い、私の顛末を書きたいと思います。
ただこれはあくまで私の場合の話であるので、治療方法などは信頼できるお医者さんの指示通りにしてくださいね。
目次
階段でコケた
家の階段を登ったとき、サンダル型のスリッパの先を階段の端に引っ掛けてコケました。
転倒まではいかなかったのですが、その際に思い切り足の先を打ち付けてしまったんです。
血も結構出ていて、爪がやばそうと感じるも、その時はパニック状態。
とりあえずティッシュでギュッと押さえましたが、あまりの恐ろしさに患部をできるだけ見ないようにして5時間放置。
これがいけませんでした。
剥がれてすぐであれば、病院に行って爪と皮膚の間に入り込んだ血を洗い流し、圧着すれば爪がついてくれる可能性があるのです。
皆さん、もし「爪が剥がれたああ!」と思ったら、即病院にいくのをおすすめします。
大丈夫、怖がらないで!
渋々病院に行く
事件発生から5時間後、痛みはほとんど無かったのですが、流石に病院に行っといた方が安心だなと、近所の整形外科に行くことになりました。
初めてまじまじと自分の病状を見たのですが、爪全体が剥がれているようで、根本だけでくっついている状態。
放置後5時間ということで、爪と皮膚がくっつくかどうかは微妙なライン。
とりあえず皮膚と爪の間に侵入した血を消毒液で洗い流し、膿も軽く出てるということで、細いドリルで爪の上から穴を数カ所空けて膿や水をだしました。
これらの処置、痛みはそれほどないのですが、爪の無い皮膚の感覚がゾワゾワします。
なんというか、爪の下なんてダイレクトに触覚を感じることはないじゃないですか。
それを感じると、脳が「やばいことが起きてるかも!」と思うせいか、とにかく嫌な感じがするんですよね。
爪がくっつくことを祈って、その日は薬と包帯で終わり。
包帯を巻いていると普通の靴は入らず、病院でサンダルを借りて帰りました。
爪はくっつくかどうか
翌日、病院に行ったら爪はくっついていませんでした。チーン
先生がぽつり。
「これは全部抜いたほうがいいね」
全部ぬ、ぬぬぬぬ、抜く!!!?????
なんの拷問ですかそれ。
先生曰く、このままだと二枚爪になってしまうので、爪を全部抜くことでキレイな爪になるとのこと。
死ぬほど恐ろしいことになって、その日は消毒をして帰りました。
ついに爪を抜く日
もう、恐怖でしか無かったです。
処置室に通されて寝かされると、看護師さんに細いカエルの編みぐるみを渡され、これを握っていてくださいと言われました。
これ握るだけで大丈夫か!?
なんかタオルとか口に咥えないで大丈夫か!?戦争映画でよくあるやつ
なんてことを思いました。
あまりの恐怖に、先生が来るまで天井を見ながら、少し涙ぐみました。
ようやく先生が来て、処置が始まります。
まず、麻酔が怖い。
足の麻酔駐車はすごく痛いとネットで見ていたからです。
ただ受けてみてわかったのですが、のたうち回るほどの痛みではありません。
だいたいどれぐらい痛いかというと、私の体感ではありますが、インフルエンザ予防接種の2.5倍くらい。
ただ、針が刺さった時は思わず「いったあっ!」という声がでてしまいました。
足の二箇所に麻酔を打ち、あとはもう何も感じなかったです。
処置中、麻酔しているのでなにも感じないのですが、器具のカチャッという音が聞こえたりするとすごく怖かったです。
あまりの恐怖に、痛くないのに渡された人形を握りつぶしていました。
すべてが終わると、包帯的なテーピングを施されて終わり。
その日のお風呂は禁止。抗生物質と痛み止めを処方されて帰宅。
通院の日々
処置後、2週間ほど毎日消毒に通院していました。
消毒は、爪がなくなった部分の皮膚に膜ができるまで毎日消毒に来いと言われました。
ただ、行った病院の悪いところだと思うのですが、いつまで通うのかとか、聞いても目安を教えてくれない。
コロナの影響で自宅作業期間だったのでなんとかなりましたが、それでも毎日通うのは社会人にとってはつらいところ。
ある程度膜もでき、傷もふさがり、痛みもほとんどなかったので通院を勝手にやめました。※良い子は真似しないでね
それからは、病院の連休中のために処方されたゲンタシンを塗って、ガーゼで保護して1週間ほど過ごしました。
患部は通気性を確保した方がいいということだったので、ガーゼで保護しつつ密閉されないように気をつけました。
爪の経過
まず、爪の無かったところに薄い膜が貼ってきました。
更に時間が経つと、爪のない部分の皮膚の中央あたりがどんどん盛り上がってきました。
結構荒い皮膚の塊で、本当にこの上に爪が生えてくるのか?と思って心配になりましたが、爪が生える時は爪と新しい皮膚の両方が下から出てくるので、まったく問題ありませんでした。
爪も徐々に生えてきます。
最初は、むき出しになった爪半月(根本の白い部分)の上にちょっと硬いもんがあるかな程度。
爪かどうか分からなかったのですが、数ミリ生えてきて爪だと納得しました。
爪は、下の皮膚を抑えるようにかつ押し上げるような感じで生えてきました。(痛くはない)
多分ある程度圧迫しないと、普通の爪のように肉と爪がしっかり着いた状態にならないのでしょう。
大変だったこと
普通の靴が履けない
爪を抜いて3週間ほどは、普通の靴が履けなかったです。
病院の方針で、傷がある時は通気性も確保しなくてはならず、しばらくサンダル生活でした。
傷がふさがってからも、普通の靴だと歩いたときにつま先が押されて、一歩ごとに例の嫌な感じがすごくします。
3~4週間ほどすると、つま先の嫌な感じも慣れてきて、カーゼで保護した上に靴下を履けば、普通の靴で歩けるようになりました。
よく爪がないと踏ん張りが効かないなどと言われますが、私の場合そういうことはなかったです。
お風呂に入るときに濡らせない
病院の方針で、包帯を巻いた親指はは基本濡らすことができませんでした。
これが一番つらかったかもしれません。
お風呂に入る時は、指先にラップを巻いて、養生テープで固定。
さらに足全体をビニール袋に入れて、養生テープで固定しました。
その上で、シャワーで直接当てたりすると水が侵入しやすいので、なるだけシャワーが当たらないようにしました。
毎回これをやるのが面倒だったし、滑りやすいお風呂場で注意する必要がありました。
ただ、状態によっては、「患部を石鹸で洗ってください」という場合もあるので、そのときは医師に従ってください。
私も傷がふさがってからは、清潔を保つために石鹸で優しく洗ってました。
治療方法がわからない
ネットで検索すると、爪が剥がれた場合の情報が結構少ないんですよね。
ただよく調べてみると、爪の怪我にはキズパワーパッド等の湿潤治療が最適!みたいな情報がでてきます。
そんなわけで湿潤治療がすごく気になっていたのですが、近所の医者としては反対だそうです。
足は雑菌が入りやすいので、おすすめできないとのこと。
キズパワーパッド含め確かにきれいな状態で貼らないと大変なことになることは知っていましたが、うーんどうなんでしょう。
患部は薬品(アズノール軟膏orゲンタシン)が塗られているので完全に乾くことは無いのですが、湿潤治療と反対で、通気性を大事にしろと言われました。
ネットを探してみると、そういう治療法は載ってなかったんですよね。
あまりに一般的な治療で、あえて載せているところが無いのかもしれませんが。
結局、医者に通うのを自己判断で辞めた後はキズパワーパッドを貼ってみたりしたのですが、傷口がふさがっていたので意味がなく、逆に剥がすのに苦労しました。
貼るならもっと早く、湿潤治療をやっている病院にかからないといけないっぽいです。
ただ治ってると確信するまですべてのことが不安になっていたので、疑心暗鬼にかられてすべての物事が信用できなかったです。
とはいえ、湿潤治療じゃなくても問題なく治癒したので、真偽は不明。
終わりに
今思い出してみても、あの時は怖かったなぁと感じます。
ただ一度爪がなくなってみると、かってがわかってきて、次からは冷静に対処できると思います。
ちなみに爪が剥がれた原因は、爪の伸び過ぎ。
足の爪って普段あまり主張しないじゃないですか。なのでつい切り忘れちゃうんですよね。
みなさんも爪の伸び過ぎには注意してくださいね。